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柏崎100km [フォトラン]

2007年の中越沖地震から9年。柏崎市と刈羽村に作られた仮設住宅の跡地40カ所を巡る
「忘れないぞ中越沖地震100kmマラソン」に参加してきました。
いわゆる「マラソン大会」ではなく、全員で揃いのシャツを着てタスキをし、一緒に走って巡るという、
「ランニングイベント」のような集まりです。よって順位やタイムなどはありません。一応、だいたいの通過時間は決まっているようですが。
始まった頃はまだ仮設住宅があり、事前にお知らせしておくと、大勢の仮設入居者の方が出迎えてくださったそうですが、9年が経ち、仮設住宅はなくなり、現在はその跡地を巡るようになったとのことです。

この100kmマラソンのことを、先日、応援に行った「柏崎潮風マラソン」の会場で知り、そんなマラソンがあるなら走りたいなぁと参加申し込みをしました。
どうも基本的には仲間内の集まりのようで、新規での参加は我々3人だけということでしたが。

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午前4時半前、米山小学校がスタート地点となります。

「チームつるかめ」からは、くまくまさん、Riёさん、そして俺の3人で参加してきました。
(一応、注釈しておきますがハンドルネームです)
3人の中で100kmマラソンを走ったことがあるのは俺だけで、くまくまさんはウルトラ初参加。
Riёさんは昨年一緒に猪苗代湖での50kmを走りましたが、こちらも100kmは初挑戦という、俺の「ウルトラマラソンは楽しいよ」という布教活動が徐々に効いてきたでしょうか。フレッシュなメンバー構成です。
もっとも2人とも基本的な走力は俺よりも上なので、むしろ俺が走りきれるんだろうか・・・という不安の中にあったのですが。

その他の参加者の皆さんは、顔なじみアリ、この大会で1年ぶりに会う顔あり、といった様子でした。

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早朝の国道8号を走ります。歩道のないところも多く、トンネルもあり、横を大型車両が走っていくので、なかなか走りにくい環境です。
空は雲が厚く、天気予報でも一日曇り。これは走りやすくてちょうど良さそうです。

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常にスタッフがマイクロバスで一行と一緒に行動していて、定期的に給水をすることができます。
給水は「はじめは5kmおきぐらいで、終盤は2.5kmおきくらい」と聞いていたのですが、
最初から2.5kmおきくらいの感覚だったように感じます。
ちょっと走っては休み、ちょっと走っては休みというような。

なお途中で走れなくなった場合、たすきを仲間に渡して、マイクロバスで休むことができます。
ただし最初と最後だけは、一緒に走ってくださいとのことでしたが。

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路側帯がほとんどないため米山大橋は渡らずに谷に降ります。
手前に見えているのは高速道路の端の橋脚です。

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日の出の時間は過ぎていますが、残念ながらキラキラ輝く朝日は見ることができませんでした。雲は厚く、それはそれで助かるのですが、朝日くらいは見たかったというのは我儘ですね。

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鯨波、柏崎港、赤坂山公園のあたりをグルグルと巡ったのち、一行は内陸へと進んでいきます。
柏崎はちょくちょく行ったり通ったりしているものの、ほとんど土地勘がないため、ぐるぐると走っているといったいどこにいるのかわからなくなってきます。

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暑くなくていいや、そう思っていたのですが、予報に反してだんだんと青空が広がってきました。
日差しもきつく、頭がガンガンしてきて、先月の小国トレイルと同じ状況に・・・・・・こりゃあまずいなぁ。
幸いなことに小国の時に比べたら軽かったので、ちょっと走るのが辛いくらいなものでしたが。
足もまだまだ20kmくらいなのに、だるく、重く、このまま「つるかめ」で俺が最初にリタイヤにならないといいのだけど・・・
給水でもらえる冷たいおしぼりがありがたい。即、首にあてて冷却に使います。
もらえる水もキンキンに冷えているので、とても助かりました。

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中越沖地震発生時刻に合わせ、黙祷。

あれから9年、日本各地で起きる大きな地震。心構えが大切と思います。
この大会は毎年スローガンを決めているそうで、今年は「がんばろう熊本」です。

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それにしても天気良すぎです。
なんとか40kmは過ぎましたが、俺は相変わらず頭痛と重い足でした。
初100kmのくまくまさんとRiёさんは、一行の先頭を走っていたりと調子が良さそう。ちょっとだけそんなペースで大丈夫かなぁとウルトラの序盤は抑えることばかり考えている俺ですので心配になりますが、あの2人なら心配ないか。むしろ一番心配なのが自分自身。
一行もだんだんと2極化してきた気がします。俺がいるのはもちろん後方グループ。

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なんとお昼ご飯が出ます。山盛りのカレー(ゆで卵付き)
ウルトラの最中にそんなに食えるか!?と一瞬思いますが、ペロリと食べてしまいました。
さすがにおかわりはしませんでしたが。
思えば能登珠洲でウルトラ走った時もエイドでカレーが出て2杯も食べたんだった。
カレーだから食べられるというのもあるかもしれませんが。
カレーの前に朝食休憩でそうめんも出たのですが、そちらもモリモリと食べられ、こんなに満腹で走るウルトラは俺にとって初めてでした。
やはりウルトラランナーは胃腸が丈夫でないといけませんね。

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建設会社の事務所ではたくさんの支援をいただきました。
なかでも冷却材の入った首巻をいただけたのですが、軽く熱中症になっていた俺は大助かり。

給水の度に冷水を頭からかけたり、首巻のおかげで、少しずつ熱中症から脱していく感覚がありました。
距離的には50kmを過ぎた頃からは、だんだんと足の重さも抜けてきて、50kmを走ったのに足が軽くなってきて、ようやく「脂がのってきた」感じに。
うーん、やっぱり俺ってウルトラランナーなのね、と実感。
出来れば最初から足が軽い方がありがたいのですが、一回だるいところを越えて軽くなるという。

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熱中症からは脱しましたが、ペースアップはせずに集団の後方で走っていました。
くまくまさんとRiёさんは相変わらず先頭グループ。
あまりに集団から離されると主催者の方で、バス行きを薦められるそうですが、
まぁ、そうならない程度に付いていけばいいかと気楽に構えます。

GPS時計をしているものの、休憩が多いためキロ毎のラップペースはなかなか正確にはわからなかったのですが、
だいたいキロ7分くらいで走っていたかと思います。

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日差しがきついので、信号待ち中のわずかな木陰でも嬉しい。

コースは旧 西山町をぬけ、刈羽村に入っていっているようですが、相変わらず、どこを走っているのかさっぱりわかりませんでした。
一応、事前に地図も見ているのですが。

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山を抜け、石瀬海岸のあたりで海に出ました。
この頃から俺はほぼ最後尾でした。Riёさんがだいぶきているようで、給水の度に「一番後ろから行く」と言うのに、気が付くと先頭まで行っているのを大丈夫かなぁと生暖かく見守る。
くまくまさんも自己最長距離の未知の領域に突入しましたが、こちらは余裕ありそうなので生暖かく見守る。
骨は拾って行けばいいかと。
俺は最後尾ながらも、このまま完走できる余裕が持てていたので、焦らずに。
なんて、考えてみれば100kmを完全完走したことは、春の富士五湖でしかないので、これで完全完走になれば俺にとっても2度目のことなので、じつはそんなに余裕ぶってられないのですが、そのことは考えないことにしました。
大事なのは焦らないこと。

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海の向こうにはもうゴールが見えています。

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原発の周りは長い上りと、長い下り。
焦らず淡々と一歩ずつ。ここまでくればもうゴールも近い。

原発まで来たんだから、もうすぐだよなぁ・・・と思ったら、一行は町の方へと曲がる。
そうだよねぇ。まっすぐ行ったら距離足りないよなぁとは思っていたんですが。住宅地の中に入っていくと、もうさっぱりどこがどこだかわからず。
さすがにそろそろ脚の油もきれてきた。
給水してまた元来た道を戻る。ああきっとここにも仮設住宅があったということなんですね。
忘れてはいけません、仮設住宅の跡地を巡るマラソンなのです。

海沿いに戻ったものの、その後、再び町の中へ。

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いったいどこをどう走っているのやら。
商店街に突入しました。

その後、柏崎市文化会館アルフォーレ、の駐車場が最後の給水ポイント。
満腹マラソンでしたが、さすがに空腹感を感じるようになり、お稲荷さんのタッパが見えたので、
「食べてもいいですか?」と遠慮なくいただきました。
夕方になると、日中の刺すような日差しもなくなり、心なしか涼しく。

最終給水からは、途中でバスに乗ったランナーも降りてきて、最後はゴールまで再び参加者全員で走ります。

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柏崎駅前。

文化会館がどこにあるのかわからない俺は、ここにきてゴールが近づいてきた実感だありました。

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商店街では「どんGARAまつり」が開催中。その横を駆け抜けていきます。
なぜか見物客も踊り子さんたちも大歓迎で、拍手やハイタッチで歓迎していただけました。

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海浜公園の「夕日のドーム」にはゴールテープが用意されていました。

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19時頃、全員でゴールテープをきることができました。
拍手。

チームつるかめメンバーもそれぞれ色々とありながらも無事に完走できました。
途中でバスに乗らなかったので「完全制覇」の完走証をいただきました。
くまくまさん初ウルトラ完走おめでとう!
Riёさん初100km完走おめでとう!
チームつるかめの「ウルトラ隊長」(だったらしい。俺は知らん)からはもう教えることは何もない・・・・・・

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ルートログ。総走行時間14時間33分45。走行距離(だいたい)100km。
米山小学校をスタートし、一度柏崎港周辺に行きますが、そこから内陸に入っていき北上、
ぐるっと巡ってまた柏崎港がゴールとなります。

仮設住宅の跡地を巡るということでしたが、もう仮設住宅は撤去されているので、走っていてもどこに仮設住宅があったのか、その痕跡もありませんでした。
なお、厳密に100kmあるわけではなく、途中で進行状況に応じて主催者の方でショートカットしたりすることもあるそうで、(だいたい)とさせていただきました。
今年は、明るいうちにゴールしたのが初めてのことだそうで、ショートカットもあまりなかったと思うんですが。
してても俺にはさっぱりわかりませんが。
「(早くゴールできたのは)新潟市から初参加してくれた3人がひっぱってくれたおかげ」と言っていただいたのですが、
俺は常に後方にいたんですけどね・・・・・・

最初から最後まで、スタッフの皆さんの至れり尽くせりな献身的なサポートにより、楽しく走ることができました。
給水に着くたびに、良く冷えたおしぼりを手渡してくれたり、途中の食事やらスイカやらと、丸1日のサポートすることは大変な労力と思います。
ありがとうございました。いい一日でした。


それと、「走るよー」と柏崎在住の元同僚に話してあったのですが、忙しい中コース上に応援に出てきていただいてありがたかったです。お母さんもわざわざすみません。また花火の時にお邪魔します。


さて、これで春夏シーズンは終わり、秋のウルトラにむけてまた頑張ります。


【OLYMPUS STYLUS TG-860 Tough】


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